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セロ弾きのゴーシュ
大提琴手高修
(5)
するとかっこうはたいへんよろこんで途中からかっこうかっこうかっこうかっこうとついて叫びました。
布谷鸟听了非常高兴,从中途开始便随着琴声唱起“布、谷”、“布、谷”、“布、谷”、“布、谷”、“布、谷”……
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それももう一生懸命からだをまげていつまでも叫ぶのです。
布谷鸟唱得很认真,拼命地蜷曲着身子,无休无止地唱着。
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ゴーシュはとうとう手が痛くなって「こら、いいかげんにしないか。」と云いながらやめました。
高修渐渐拉得手发痛了,他停下来吼道:“喂!你有完没完啊!”
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するとかっこうは残念そうに眼をつりあげてまだしばらくないていましたがやっと「……かっこうかくうかっかっかっかっか」と云ってやめました
布谷鸟遗憾地扬起双眼,又唱了一会,才“布、谷”、“布、谷”、“布、谷”、“布…布…布…”地停下来。
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ゴーシュがすっかりおこってしまって、「こらとり、もう用が済んだらかえれ」と云いました。
高修实在忍无可忍,催促着:“好啦!笨鸟!唱完了,该回去了!”
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「どうかもういっぺん弾いてください。あなたのはいいようだけれどもすこしちがうんです。」
“拜托啦,请你再拉一次好不好?你拉得好像也对,但又有点不一样。”
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「何だと、おれがきさまに教わってるんではないんだぞ。帰らんか。」
“什么?我还需要你教吗?还不快滚!”
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「どうかたったもう一ぺんおねがいです。どうか。」かっこうは頭を何べんもこんこん下げました。
“拜托拜托!就一次,最后一次!”布谷鸟连连低头恳求。
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かっこうは「くっ」とひとつ息をして「ではなるべく永くおねがいいたします。」といってまた一つおじぎをしました。
布谷鸟呼出一口气说道:“最后一次就麻烦你拉长一点。”说完,又鞠了一躬。
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「いやになっちまうなあ。」ゴーシュはにが笑いしながら弾きはじめました。
“我真会被你烦死。”高修苦笑着开始拉起来。
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するとかっこうはまたまるで本気になって「かっこうかっこうかっこう」とからだをまげてじつに一生懸命叫びました。
布谷鸟也努力蜷曲着身子,拼命地跟着唱起:“布、谷!布、谷!布、谷!”
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ゴーシュははじめはむしゃくしゃしていましたがいつまでもつづけて弾いているうちにふっと何だかこれは鳥の方がほんとうのドレミファにはまっているかなという気がしてきました。
高修起初拉得心烦意乱,拉着拉着,竟渐渐感到或许布谷鸟唱得更贴近真正的Do Re Mi Fa。
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どうも弾けば弾くほどかっこうの方がいいような気がするのでした。
而且愈拉愈觉得布谷鸟唱的比自己拉的正确。
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「えいこんなばかなことしていたらおれは鳥になってしまうんじゃないか。」とゴーシュはいきなりぴたりとセロをやめました。
“不行,再拉下去,我都要变成鸟了!”高修的琴声嘎然止住。
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するとかっこうはどしんと頭を叩かれたようにふらふらっとしてそれからまたさっきのように、「かっこうかっこうかっこうかっかっかっかっかっ」と云ってやめました。
布谷鸟顿时像挨了一记闷棍似地晃了几晃,又像刚才那样,“布、谷”、“布、谷”、“布、谷”、“布…布…布…”地停下来。
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それから恨めしそうにゴーシュを見て「なぜやめたんですか。ぼくらならどんな意気地ないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」と云いました。
它哀怨地望着高修:“为什么要停下来?若是我们布谷鸟,即使再不争气的,也会唱到喉咙出血为止的。”
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「何を生意気な。こんなばかなまねをいつまでしていられるか。もう出て行け。見ろ。夜があけるんじゃないか。」ゴーシュは窓を指さしました。
“你还真敢说!这种傻事谁有耐心一直干。赶紧出去!看!天都快亮了。”高修指着窗外。
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東のそらがぼうっと銀いろになってそこをまっ黒な雲が北の方へどんどん走っています。
东方天际泛出朦胧的鱼肚白,一片片乌云正朝北方飞奔而去。
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「ではお日さまの出るまでどうぞ。もう一ぺん。ちょっとですから。」
“那就请你拉到天亮吧。再来一次就好!不会花多少时间的!”
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「黙れっ。いい気になって。このばか鳥め。出て行かんとむしって朝飯に食ってしまうぞ。」
“闭嘴!别得寸进尺!你这笨鸟,再不走,小心我拔了你的毛,把你煮来当早餐吃!”
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つづく🖌
选自丨「セロ弾きのゴーシュ」
朗読丨石田彰
セロ弾きのゴーシュ(4)